タイニーハウス 安く建てる方法 1.廃材を利用する
タイニーハウスは文字通り小さい家なので、他の一般住宅よりも建築資材は少なく済みます。廃材をかき集めれば意外と使えたりします。たとえば、外壁のサイディングは、通常長さ3Mが標準で、大きな物件に何十枚も使用しますが、数枚残ることがあります。仮に3Mのものが3枚余って、切れ端1.5Mのものが6枚余った場合、タイニーハウスの下の半分だけに使ったり、窓枠の横の短い箇所に使ったりできます。
では廃材をどこで見つけることができるでしょうか。業者はまとめて建築資材を購入しますが、ギリギリの量で注文すると失敗して短く切りすぎたり、傷つけてしまった場合などのことを考えて、余裕をもって注文します。もしギリギリ注文して、後から足りないものを一個か二個買うとしたら、コストも時間もかかるからです。
余った資材は産業廃棄物として処理されます。個人の大工さんが自分の工務店を持っていて、倉庫も大きいのを持っていれば、そういう廃材をためておくこともできるかもしれませんが、廃材がたまる一方なので、現場ごとに破棄するのが一般です。またサイディングや床材などデザインが異なれば別の現場で使うことはできません。
建設現場には必ず、産業廃棄物用のゴミ箱や袋が置いてあります。もしゴミ箱の中に使えそうな木材やタイルなどがあれば、現場監督にもらってもいいか尋ねてみましょう。ゴミ箱に入らない長物も捨てられていることがありますが、のちに使用するために単に置かれているということもありますので、もし犯罪に手を染めたくないのであれば、決して黙って取ってはいけません、盗難になります。たとえば以下の画像では緑のゴミ箱の左にグラスウールが一本置いてありますね。
現場監督に尋ねたところ、もらってもいいという許可を得、この新品のグラスウールをいただくことができました。3坪のタイニーハウスの壁一面分くらいには使えます。またゴミ箱の中には半分に切られたタイルが7,8枚ありました。バスルームのフロアの一部に使えると思います。木の廃材もBBQに使えそうです。
ただ問題は、現場監督がなかなか見つかりません。朝から晩まで何日も同じ現場にいる職人さんとは異なり、現場監督はいろいろ移動しています。それで、優しい職人さんがいれば、現場監督がいつ来るかなどを尋ねてみましょう。
産業廃棄物は結局燃やされて二酸化炭素を排出しますし、廃棄する業者も費用を払って処分するわけですから、個人のタイニーハウスの一部に再利用されるとすればWin-Winとなるだけでなく、環境にも優しいといえるのではないでしょうか。